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VetIT

2024/04/23

RNA velocityとは

元論文
シングルセルデータから細胞状態遷移の方向性を推定する手法がRNA velocityである。イントロン由来のスプライスされたRNAとエキソン由来のスプライスされていないRNAの比率に着目すること。
理論:イントロンが取り除かれていない転写物は転写してからの時間が間もないと考えられる。すなわちイントロンを含む転写産物が多い遺伝子ほど転写が活発に行われている(転写が間もないものが多い。)すなわち遺伝子の発現量は次の時点で上昇するという仮定を置く
これによってイントロンを含有する転写産物の量から近い未来の遺伝子発現の変化(細胞状態遷移)の方向性を予測する。
これはscRNA-seqデータに対して用いる。
RNA velocityを解析するツール:
velocyto, scVeloなどが存在する。

参考サイト:https://diagenode.co.jp/techs-used-to-study-epigenetics/atac-seq